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「……ぶっ、部長……!どうして……!デートって、どういう……⁉︎」 そしてこの状況は……⁉︎ なぜ私は部長に抱きしめられているんですか……⁉︎ 混乱しながらも私の口を塞いでいる部長の手を自分の手でクイッとずらし、下から仰ぎ見るように問えば、 「……ん?東は、進藤とデートする方がよかった?」 上から覗き込むようにちょっと切ない顔をして逆に問い返される。 いやいや、私が言いたいのはそういうことじゃなくて……! すると、まだ部長の手の中にあった私のスマホがブーブーっとまた震えた。 部長が面倒くさそうに一瞥し、シュッとスライドすると、 「東!なんで部長と一緒なの⁉︎そこどこ⁉︎」 という進藤の割れんばかりの声が部屋に響いた。 「……進藤、うるさい。ここは俺の家で、東は今俺の腕の中にいる。邪魔するな」 「……っはぁぁぁ〜っ⁉︎」 盛大に素っ頓狂な声が聞こえたそれを、部長は容赦なく切る。 「部長……!俺の腕の中って、それはよからぬ誤解を生みます……!進藤、絶対誤解してます……!」   あわあわしている私を見て、   「……間違ってはないと思うが?」 ニヤリ、と笑って抱きしめる腕に力を込められる。 た、確かに未だに私は後ろから部長に抱きしめられたままですけど!
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