Love with R

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ベッドに莉子をおろして見下ろす 緊張しているのか、少し強張る表情が可愛い 「莉子、好きだよ」 指を絡めてオデコに唇を寄せた 目蓋、鼻、頬、とリップ音を立てながらキスを落とす 「莉子」 閉じそうになる莉子の目蓋を止めるように 何度も何度も呼びかける 莉子を抱くのは俺だと記憶に残してもらいたい 「凛、さん・・・すき」 愛しい莉子に呼ばれる名前は 女の子みたいだと揶揄われた子供の頃の傷を消すみたいで 俺の心も解していく 堪らず唇を重ねるだけで 身体が震えるような欲情が湧いてきて 雄の本能が呼び起こされた 小ぶりな耳も、綺麗な首筋も 感度の良さに嫉妬心まで生まれる その醜い思いが莉子の白い肌に赤い印を残させる 触れていないところなんてないくらい 丁寧に唇をつけ、舌を這わせる 敏感な肌は匂い立つように熱を上げ仄かに染まる 手に収まる二つの膨らみも 焦らしながら攻め 堪えきれず声を上げた莉子に 自身が痛いほどに反応する 「り、ん、さんっ、ぁぁっ」 ゆっくりと時間をかけて 解していくだけで 莉子は何度俺の名前を呼んだだろうか 「・・・やぁ、だ、めっ」 イヤイヤを繰り返し乱れる身体は もうどこに触れても甘く色めき立つ 「りん、さっ、こわ・・・い」 甘い蜜を生みだすそこに顔を埋めて 欲望のままに舌も指も使って刺激を加えれば 鳴くように喘ぎながら達した 可愛い 蕩けるような表情を見ていたいのに 「抱きしめて」と懇願する莉子を 仕方ないな、より 「怖くないよ」と甘やかす 流れた涙を舐めとってオデコを合わせるだけで 「こんなの初めて」と繰り返す唇が愛しくて止まらなくなる ドロドロに甘やかして 俺の抱き方を身体に教え込む 何度も何度も達したあと 潤む瞳で「もう無理」と唇を噛む莉子に 少々やり過ぎたかと自嘲し 時間をかけてひとつになった 「莉子、愛してる」 「あぁ・・・んんっ」 肌を合わせるという行為が こんなに心も満たすなんて 莉子と出会えたお陰で もう二度とないかもしれないと思った蜜事に没頭し 「・・・やっ、・・・ぁぁんっ」 気がつけば夜が明けてきていた ごめん、莉子 今日もズル休み確定だな もうどんなに動かそうとも起きる気配のない 深い眠りに入った莉子をそっと抱き寄せる 欲に任せて抱き潰してしまった罪悪感と ひとつになれた喜び 少し重い腰を庇いながら 沢田にメッセージを送ると 微睡の中へと意識を飛ばした
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