大四回詩歌トーナメント戦

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大四回詩歌トーナメント戦

「さぁ、始まりました今回がなんと第四回となります詩歌トーナメント戦でありますが、今回から当校以外からの参戦も可能となりましたので更なる激戦が繰り広げられております、まさに空前の盛り上がりを見せております!司会は私セニョール西東(さいとう)があいつとめます!」 ぱちぱちぱちぱち 会場に詰めかけた詩歌ファンから拍手が沸き起こった。 壇上にはまるでアーティストがレコーディングで使う様なマイクが置かれている。 「では最初にわたくしめから軽くルール説明いたしまする、先ずはお題を出させて頂きまして、詠い手の方は出来た順番に手を挙げてもらいます。早ければそれだけ加点される可能性があるかもしれません」 西東は審査員の方をチラリと見た。 四人の審査員は軽く頷く。 「では早速始めましょう!最初のお題は……」 こうして始まった第四回詩歌トーナメント戦であったが、激戦の末に勝ち上がって来たのはそれぞれ独特の世界観を持つ若人だった。 私立楽風(らくふう)高校三年 五月女彩月(さおとめさつき)さんは韻を踏むのがとても特徴的な詠い手。 私立鳳雛芸術大附属校二年 小納戸入鹿(こなんどいるか)君は知識が豊富でそれを活かす作風。 私立鳳雛芸術大附属校一年 極楽寺礼華(ごくらくじらいか)さんは自由奔放でその時々で心に任せた詠み方をした。
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