あとがき

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あとがき

 読んでいただき、ありがとうございました。  私は11年前の震災で、大切な親友を亡くしました。  辛かった時、衝動的に家出をした時、何度も「あの子がいてくれたら」と空を仰いだものです。  きっと、毒親から自由になれる、と言えていたなら、自分のことのように喜んでくれたことでしょう。  まだスマホも浸透していなかった時代、彼女との写真は残っていません。  それでも、私が記憶障害になってもなお、心の中に残り続けてくれた親友です。  いつしか、私も彼女の元へ行きます。その日まで、精一杯生きること、それが今の目標です。  かつて起こった東日本大震災により、亡くなられた方々の冥福をお祈り申し上げると共に、今もなお避難生活を強いられている方々が、一刻も早く日常を取り戻せることを切に願っております。  親友、どうか今は安らかに。私が何時しかそっちに行った時は、また馬鹿やって過ごしましょう。  2022年3月11日 心を込めて 佐々波 詩音
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