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永遠の親友
私には、親友がいた。
幼い頃から家が荒れていた私の家庭事情を知り、それでもなお、家族ぐるみで仲良くしてくれた、生きる糧。
まだ小学校3年生だった。4年生から始まる部活は、一緒の部活に入ろうと約束して、どんな時でも一緒にいてくれた。
一緒に行く予定の旅行、祭りで着る浴衣、この先の部活……きっと、思い描いていた未来は、確かにあった。
また明日、が、必ず来ると思っていた。人の死なんて、この頃からハマった、名探偵コナンとか、アニメや映画の世界だけだと思ってた。
まるで現実味の無い、死から切り離された生活。転勤族が多かったから、その場の別れはあっても、永遠の別れなんて無かった。
あの日、2011年3月11日14時46分
親友の未来は途絶えた。たった9歳で、この世から、私の目の前から消えた。
在りし日の笑顔も、手の温もりも、私の名を呼ぶ声も、全て……昨日のことのように覚えているのに。
彼女が、もう一度私の目の前に現れることは無い。
この先、二度として、そんな日が来ることは無いのだ。
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