1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
「昔の大金持ちの人を呼べ」
小学一年生、春風夏生(なつき)は夏休みあけの作文を大声で発表した。
担任は驚きながら、作文のお題は将来の夢なんだけど、と言うと。
夏生は臆することなく、はい、僕は将来、大金持ちになりたいのです。
しかし、今の僕はそのすべを知りません。
だから昔の人にその方法をききたいのです。
現世の人にきくと後々盗作だなんだと問題になるといけないので、昔の人がいいのです。
夏生は満足そうに笑った。
担任は、六秒沈黙したあと、目をぱちぱちさせながら夏生に座るように指示した。
最初のコメントを投稿しよう!