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あの人がまた俺らを変えたんだ
「ごめん...最後俺が決めてれば...」
「全然大丈夫だよ蓮!蓮のせいじゃないよ!」
「そうだよ!」
「頑張ったな!」
チームの皆は俺を責めたりはしなかった...
でも3年生はこれで引退だったんだ...悔しくて悔しくて堪らないはずだろう......と思っていた
でも俺は聞いてしまった...部室に入るとき偶然。
「なぁあれさー蓮も悪いけど遥も悪いよなー!」
「あっそれ。俺達引退なのに何で蓮なんかにボール渡すんだよってな。」
「分かるわ〜。お前ら2人でバスケやってんのかよって俺も正直思った(笑)」
俺が決めれなかったばかりに遥まで責められてるのが堪らなく悔しかった...
そんなとき俺の頭をポンと撫でスっと横切って部室に入っていく人がいた。ポソっとこう言ってから...
「任せろ...お前らは悪くないよ。胸張って次頑張れ。俺も応援してる... おいお前らまーた愚痴ってんの〜?友達いなくなっちゃうぞ〜(笑)」
昨年引退した桐生 凪津先輩。通称なっつんだ。
「えっ?あっ!なっつんだ!」
「こーら!先輩だろ?(笑)」
あー...この先輩みたいになりたい。
俺達はこの日を境にもっとあの時よりもっと練習に励んだ。勿論平日休日問わずに。
「あいつらいつも此処で練習してるよなーバスケ馬鹿かよ(笑)」
「...あいつらはそんな生半可なもんじゃねえよ。信頼していた先輩に裏切られて。蓮は直接的に敵と戦って最後に点を落としたしダメージが大きいだろうにそんなんもろともせず2人でひたすら練習してんだもん。しかも部活の後...すげーよあいつら。」
「...いうてお前も似たようなもんだけどな。いつも部活の後にランニングさせやがって...(笑)」
「え〜でもそう言いながらいつも付き合ってくれたよね〜(笑)ねっあーいちゃん?」
「それで呼ぶなって。」
「あいたっ!もーいいじゃん...靄君冷たい!」
「言ってろ。」
「ごめんって靄〜!」
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