君だけのアオイロ

１

　小学校のときも、中学校のときもそうだった。

　先生に目を付けられて悪目立ちばかりしていると、おれの周囲にはやんちゃで目立つやつばっかりが寄ってきた。

　そいつらとバカなことやったり騒いだりするのはそれなりに楽しかったけど、先生たちからは《不真面目な問題児集団のリーダー》みたいに思われて、おれの学校生活での評価は余計に下がった。

　見た目が目立つせいか、中学の後半くらいからは男子だけでなく制服を着崩している派手目な女子たちも近付いてくるようになって。それに比例するように、大人たちからの評価は下がる一方だった。

　だから高校は、校則が緩めの学校を選んだ。

　髪色にもあんまりうるさくなくて、制服も絶対じゃなくて、「規定服」として共通のズボンとスカートが用意されてるだけのようなところ。

　中三のときに文化祭を見に行ったら、その高校に通う生徒たちの表情が楽しそうでキラキラしてて。おれの地毛が明るめの茶髪なんてが逆に目立たないくらい、自由そうな校風の学校に思えた。

　だけど……。おれが悪目立ちしてしまうのは、どこに行っても変わらないらしい。