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態度が悪いとか生意気だとか、周囲からそんな評価ばかりされてきたおれを「優しい」なんて過大評価してくれる君に。不安そうな顔ばかりしているくせに、ときどき無防備で裏表のない笑顔を見せてくれる君に。おれの心は揺らされてばかりで、その理由に今はもう気付いてしまっているから。
おれは君のなかで、誰よりも一番に目立ちたい。
「もしよかったら、こっちは榊がつけてくれない?」
ターコイズブルーのブレスレットを榊の顔の前で揺らすと、彼女が戸惑ったように視線を泳がせた。
「え、でも、それだと――」
おそろいみたいだよね……? と、口籠った榊の声が聞こえてくるような気がする。
「うん、あえておそろいにした」
頷いて肯定すると、口をもごもごさせながら言葉を飲み込んだ榊の顔が、じわじわ赤くなる。
うつむいて照れる彼女を見たのは、これで、今日何度目だろう。おれの些細な言動に、いちいちピュアな反応を示してくれるのが可愛い。
照れてくれるってことは、少しはおれのことを意識してもらえてるってことなんだろうから。
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