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「……勝手だけど、会わない間俺だってずっと辛かったし、無駄に過ごしてない。今だったらちゃんと受け止められると思う。てか、受け止めるから。……だから、彼氏として……いや、それは都合良過ぎるよな。勝手に終わったつもりになってたんだから」
「それは」
「ちょっと待って。俺に言わせて」
手のひらで彼女を黙らせて、俺は正座して膝に手握りしめて、テーブルにつくほど頭下げて言った。
「……改めて、お願いします。俺ともう一回、付き合ってください!……今度は絶対逃げないし、ちゃんと頼ってもらえる男になるから……だから、その卒業祝い、彼氏として受け取らせてください!」
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