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手前みそ
「念のため、消毒しておきましょう。」
彼女は口が悪いが名看護師だ。ワゴンからガーゼを取り出すと手際よく私の傷口にあえがえた。
「そんなに相性が悪いのに、どうして抱き着いたりしたの?こうなることぐらい分かっていたでしょうに?」
「でもね、ガニー君って可愛いところが有るんだよな、半年ぐらい前からやけど、朝の挨拶をしてくれるようになってね、それも私にだけやで。」
「朝の挨拶⁉ まさか・・『お早う』だなんて人間の言葉を話すなん言わないよ⁉」
「えっつ!どうして? どうしてそれが分かったの・・その通りやねん!」
「やっぱりね。」
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