おい

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そうとしか考えられない。 そしてその次の日、夜にまた声がした。 「おい、けんいち」 同じ声だ。 やはりこいつは山からついてきたんだ。 でも俺の名前はけんいちではないのだが。 あれから一か月、毎晩姿なき声に毎回違う名前で呼ばれ続けている。 そしてどの名前も俺の名前ではない。 これははたしていつまで続くのか。 それよりも、声が俺の本当の名前を呼んだ時、その時いったい何が起きるというのか。        終
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