おい
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バードウォッチングに行った。 近くの山にだ。 やがて日も暮れかけて、そろそろ帰ろうとしていた時のことだ。 「おい、たけひこ」 と声がした。 すぐ近くで聞こえたのだが、いくら見渡しても周りには誰一人いない。 たけひことか言っていたが、俺の名前はたけひこなどではない。 ――なんだ、今の声は。 気になったが、それから声はしない。
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