1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
気のせいだと思って、俺はそのまま山を降りた。
山に行った翌日、もう寝ようと思っていた時、また声がした。
「おい、ひさし」
昨日山で聞いた声だった。
――ひえっ!
すぐ近くで声がしたが、俺の住んでいるワンルームのマンションには、今は俺しかいない。
外から聞こえたようにも思えず、姿は見えないが、どう考えても声の主はこの部屋にいるのだ。
ちなみに俺の名前はひさしではない。
こいつ、山から俺についてきたのか。
そう思った。
最初のコメントを投稿しよう!