第2章 旅とハーレム?の始まり

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「防具の具合は、どうです?どこかきついとか、引っ張る感じしません?」 「うん、無いね。すごくいい感じ。特にブーツ。重みが有るけど、逆に、踏み込みが安定する」 「へぇ、それにも何か、仕込んでるんですか?」 「うん。…こんな感じ」  そう言って、踵部分を、押し込むように踏むと、爪先から、切先が出る 「わっ、仕込みナイフ!」 「そう。ワンアクションで、出せるから、咄嗟にも使える」 「…なんか、暗殺者(アサシン)みたいです」 「あはは、言えてるな。腕の仕込み暗器も、そんな感じだし」  右の腕にはガントレット。左は盾にもなる手甲。各々に暗器が収まっている 右からは、手の甲部分から魔弾が。左には、手首側に魔道具スロット。 全部、俺の魔改造によるものだ。  「お主、何と戦うんじゃ?」 さっきから、批判ばかりしている、セリスだが。 「いや、俺はセリスにそれを聞きたいよ」 「…ですね」 キャロと二人で、ジト見する。  彼女の、装いは所謂、魔導士。フード付きの外套に、魔状を手にした、 オーソドックスな、見た目。 だが、彼女の周りには都合3台の浮遊型ゴーレムが待機している。 俺から見れば、ありゃ、ファン〇ルだ! トライアングル状に浮遊し、全方向に、対処できる 攻撃武装は、”ビーム”魔力供給は、魔紋済み魔石の大気吸収。 完全オリジナルの、俺謹製品。  「年寄りには、何か有ってからでは、遅いからの。 お主の、魔道具制作の、確認も兼ねてじゃ」 「はぁ~、まぁ。良いけど。 今、オートデストロイ(自動殺戮)は、使っちゃだめだよ。」 「くぅ~~。それが一番使いたいのにぃ~~!」 「駄目!俺のマップと連動するからすぐ分かるんだからね、 即、停止させるよ」 「…ノートさん、あれ、一番持たせちゃイケないと、思うんですけど」 「ははは。だよねぇ。俺もつい、出来心で作っちゃったんだよねぇ」 「…私のこれも…使いどころに悩みますもん」  そう言ってキャロは、腰にぶら下がるホルスターに触れる。  彼女に持たせたのは、所謂、”魔銃”だ。 ピストルタイプだが、嵌めた魔石により、 礫、火球、氷塊、ビームが、それぞれ、無反動で発射される。  魔弓が存在すると聞いて、対抗して作った、 距離は短いが、200m程は狙った場所に打てる  「キャロのは良いんだよ。接近戦タイプのキャロに、 中距離攻撃の手段があれば、いざって時に、確実に役立つから。 怪我なんてして欲しくないからね」  「ノートさん!!」わっさわっさわっさ!!  「は~いはい!ここはまだ、宿じゃぁないよ!」  そんなこんなで、日が傾くまで戦闘と武具の調整を行った  もうすぐ、日も沈もうかという頃、何とか、入門口に辿り着く 「…なんか、門の辺り騒がしくね?」 「ホントですね。何かあったんでしょうか?」 「ん?兵がこっちに来よるぞ?」  「…~い!お前達!どこから来たぁ…ってノートか?!」 「ん?あ、隊長。どうしたんですか?そんなに慌てて」 「はぁ、はぁ…。スタンピード(モンスター暴走)が、起きたらしい!」 「「「…え?」」」
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