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「で?どう動きます?」
既に、ここは森の中。ミニマップは展開済みで、位置は把握している。
「ふむ。人払いは済んでおるんじゃろ?」
「えぇ。住人たちは、衛兵さんたちが」
「ならば、コイツの出番じゃな」
セリスは、展開したゴーレムに、視線を向け、にやける。
《はぁ~。この嬢は。まさに戦闘狂だな》
「ま、まぁ、そうですね。基本は、俺とキャロは、後方に回ります。
セリスさんは、攪乱、雑魚殲滅で、お願いしても?」
「うむ!殲滅は任せろ!掃除は頼んだ。」
苦笑しながら、キャロにも言う。
「じゃぁ、後片付け、一緒にお願いね」
「はい!奇麗にしましょう」
後方の、森の入り口には、カークマン以下、衛兵たちが、
村から、住人を移動させていた。
「はい!こちらの馬車には、年配と子供優先で!こら、走らない!」
「隊長、彼等だけで本当に、大丈夫なんでしょうか?」
衛兵の一人が、話しかけて来る
「心配ない。それに、冒険者ギルドも動いている。
斥候部隊が、村に先導しに行ってる
俺達は、住人の、安全確保と、移動を優先すればいい」
「は!了解しました」
心配なのは、やり過ぎの方なんだよ…
隊長は、痛む腹を抑えて、森を見詰める
「あ~~~はっはははははっは!!ほれほれ!そこ!」
あちこちに、展開する、拡散されたビーム砲により、
千切れ、舞い飛ぶ、肉片。
「ぎゃーはっはははっはっは!何じゃこれ!た~のすぅい~!」
狂ったように、堪えられずに、爆笑しながら、セリスは進む。
彼女の過ぎた道は、血と肉片と、異臭が立ち込め、凄い事になっている
「マジで、掃除じゃねぇか…」
清浄をかけて、周りを掃除しながら、歩いて行く。
「…怖い人って、ああいう意味だったんでしょうか?」
キャロは、マジ、ドン引きで、俺の腕にすがり付いて来る
《…いや、そうじゃないんだが、まぁ、昔は賊狩りで、有名でもあったな》
たまぁに、彼女が打ち漏らした、ゴブリンを狩りながら、進んでいくと。
「…あれ?どうしたんでしょう?終わったんでしょかね?」
セリスは、ゴーレムを自身の傍に寄せ、その場に佇んでいた。
「どうしたんですか?」
「…そこで、止まれ!結界を張れ!」
”ガギャァァァァアア!”いきなりの咆哮と、同時に何かが飛んできた。
”ドキャァァアン!”
「なんだぁ?!」結界に弾かれ、吹き飛ばされたのは、岩塊。
「一旦、下がるぞ!」
セリスの声に、皆下がる。
「マップに出ていなかったのか?」
すぐさまセリスが、聴いて来る
「あ、あぁ。気づかなかった。」
突然だった。唐突に、それは出現した
「…オーガロードとは、厄介じゃのぉ」
眼前に、身の丈、五メートル越えの巨躯。鬼の頂点、オーガロードが居た
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