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”移動型魔導通信機”通称、”レシーバー”は、都合10台完成させた
翌日、衛兵隊、代官事務所に、使い方を含めて、4台渡した。
宿の方にも1台。皆、仰け反るほど吃驚したが、何とか、受け取ってもらった。
あくまでも、緊急用とは言ってあるが、宿にはそんな事、伝えていない。
「これが有れば、顔、何時でも見れるから、サラや、ちびっ子達も頑張ってな」
「「「「はい(ですぅ!)!」」」
こうして、着々と、街を出る準備は出来て行った。
エリクスの街までは、この街を出て、3つ目の都市になる。
直接距離では、およそ、2800キロ。日本の長さに匹敵する。
中継都市は、一番最初の街、カデクスになる。
まぁ、其処でも1000キロ先だが。
なので、衛星中継街に、寄りながら、車を乗り換え進む。
旅程は、20日。計7カ所中継して、エリクスに到着予定と決まった。
全ての、手配や挨拶もすませ、
いよいよ明日出発となった夜、宿には、沢山の人が集まって来た。
食堂内だけでは、収まりきらず、廊下や表の通りに、テーブルや椅子を置き、
ちびっ子ウェイトレスやウェイターが、走り回っていた。
「おお~い!サラ!こっちもエール!」
「は~いですぅ!」
「女将さぁん!こっちは料理が足りてないぞ!」
「はいよ~!暇な人は手伝っとくれよ~!」
「おおよ!任せろ!」
送別会の準備は、てんやわんやで進んでいく。
「ンンッ!本日はノート君達パーティの送別という事で、お集まり頂き、
ありがとうございます。不肖では有りますが私、カークマンが司会を務めます!」
”おお!いいぞ~!””パチパチパチ!””早く進めろー”
”あ!それ、俺のエール!”
”カンパーイ!” ”まだだよ!” ”はやくやれ~”
ビキビキ!!
「くぉおるぅあ!てんめぇえら!まだ、話しもしてねえだるおぉぉぉおが!」
”ギャハハハ!” ”怒ったぁ!” ”カンパイだぁぁぁああ!”
「あぁぁぁぁああ?!まてこら!おい!」
「「「「「カンパーーーイ!」」」」
”おおぉぉぉぉおお!” ”今夜は飲むぞぉぉぉお!”
カークマンは、茫然としたまま、コンクランに介抱されながら、椅子に座る
「まぁまぁ、隊長。ここは、抑えましょう」
「クソったれ…嫌だって言ったのに、無理やりやらされて、この仕打ち。
こうなったら、俺も飲むぞぉぉぉお!」
”お?!隊長が、復活か?” ”おお!飲め飲め!”
「ングッ、ングッ、ングッ…ぷはぁぁぁあ!お替りぃ!」
”おお!” ”いいぞ~”
「あ~あ。隊長、嵌められたな」
「彼は、まだ若いからな」
「まぁ、ストレスは軽減されるんじゃない?明日は辛いだろうけど」
「シェリーさん!そのツン、いいっす!」
「ノートさん!私も居ますよ!」
「あ!そこを、押し付けるのは!」
「ノート兄ぃ…皆いるんだよ」
「はぅあ!ちびっ子隊!何時の間に!?」
「…コイツは、ホントぶれずにエロバカじゃな」
「な、何をぅ!」
「ノートしゃん!喧嘩はダメですぅ!」
「…はぁい」
「「「「あハハハハハ!」」」」
そんな感じで夜が更けるまで、宴会は続いた
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