次なる道(未知)へ

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 エクスの街を出て、約半日、現在中継の町、レストスに居る カデクスの街までは、後2カ所、町に寄って、情報や、物資を仕入れる 物資は、町の商店区域。情報はもちろん、ギルドになる。 「キャロルさん!お久しぶりです!研修ではお世話になりました!」  冒険者ギルドの受付嬢が元気な声で、キャロルさんに話しかける 「あら、お久しぶりです。ステラさんもお元気そうで何よりです」 「はい!あの、今日はどうされたんです?」 「あぁ。私、受付嬢では、無くなったんです。冒険者に戻ったんです」 「ぇぇぇぇぇえええええ!」  彼女の絶叫が、ギルド内に響き渡る 「す、ステラ!?ど、どうしたの?!」  突然の大声に周りの人々が、注目する 「…ステラさん、相変わらずの大きな声ですね…」 「あ!すいません!ごめんなさい!何でもないですぅ!」  そう言って周りとキャロルに、ぺこぺこと謝罪するステラ。 周りも、それを聞いて”あぁ、またか” と、納得していく。 「…でも、どうして急に?まだそんな連絡は来てないですけど」 「えぇ。でも、通常手続きで、 引継いでいますから、いずれ、廻ってくると思います」 「そうなんですか…あの、理由をお聞きしても?」 「構いませんよ。新しいパーティのメンバーになったんです」 「ほへぇ!確か、キャロルさんってミスリルでしたよねぇ。 そんな人が入ったメンバーって…」  そう言いながら、後ろに立つ俺とセリスに視線を移す。 「そちらの?」 「はい。リーダーのノートさんと、メンバーのセリスさんです」 「はぁ、リーダー、キャロルさんじゃない…え?セリス?!」 「そうじゃ!ほれ、マジック・ロードのセリスじゃ!」  セリスは、そう言って、自身のカードを見せつける 「…さ、災厄のセリス!天災魔導師!!」 「ムキャーー!何じゃ、その、汚名は!?」 「…だ、だって、潰した盗賊は数知れず、同時に周りの環境破壊もーー」 「わーワーワー聞こえなーい!ワーワー!」 「ブフォ!自業自得じゃねぇか」 「…グヌヌゥ!もう、あんなヘマはせんわい!」  ぶすくれて、頬を膨らましてそっぽを向く、クソ、年寄りのくせに可愛い。 「だ、大丈夫なんでしょうか?」 「あ、あはは。ノートさんが居ますから…多分?」 「…えぇ~。で、そちらが?」 「あぁ、はい、ノートです」  カードを見せながら答える。 「…あぁ、はい、は?!プラチナにゴールド3っつも!スゴっ!!」 「あ、あはは。どうも」  そんな話しをしながら、何とか情報を貰う 「ここから、次の町までに、何か情報有ります?」 「えぇとぉ…特にぃ…あ!たまに、盗賊は確認されてますねぇ。 それ以外だと…魔獣が最近活発?になった程度ですかね。 まぁ時期的な物でしょうけど」 「成る程、魔獣はどんなものが、多いんです?」 「えぇと…ビッグボアと、フォレスト・ウルフですね。どちらも、繁殖期ですから」  へぇ~。魔獣も繁殖ってするんだぁ…
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