守りたいもの

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守りたいもの

時は、戦国時代。 この戦国時代の中、ある侍のお話。 彼の名を兵五朗(ひょうごろう)。 侍でありながら、農家もやっている貧しい侍。 彼には、奥さんがいて、二人仲良く暮らしていた。 だか、ある日、 「なに!?こんなに取るのか!?」 「はい、年貢ですので……」 「まてまて、母さんや、この数は異常だ。  話した方がいいんじゃねぇか。」 「ですが、ケチを言ったら、  殺されてしまいまする。  我慢しましょうよ。」 「いいや、頭にきた!!  これは戦いだ。わしは侍。  この命にかけて、  母さんを救ってみせる!」 「待ってくだされ!」 ここまできたら、殺ってやる! 「おおい!皆集まれ!協力して、  守護大名の奴を討たんか!」 「無理じゃあ、そんな恐ろしいこと……」 「いいや、任せろ!わしは侍じゃ。  戦闘なら任せろ!」 「なんと心強い!心得ました。  北の村の方も呼びまする。」 「頼んだぞ。」 こうして、農民と下級武士達の反乱、 土一揆が起きた。 土一揆は、社会への影響が強く、 なんと私徳政を得たのだ。 もちろん犠牲は、多かった…… だが、みんなの幸せのため、 そして、女房のためだ。 これでまたもう一度幸せに暮らそう。 久しぶりに村へ帰ってきた。 前見たよりは、人の出入りが少ないな…… そんなことより、女房に会いたい! 「ただいま帰ったぞ!」 部屋に入ると、驚愕の光景を見てしまった…… 「母さん!?母さん!!」 顔面どころか、からだ全身がぐちゃぐちゃになっていた。 誰だ!!どこの誰だ!!殺してやる!! 幸せのために戦ったのに、なんでこんなに 理不尽なんだ!! 村を出て、聞き込みをした。 だめだ、人が少ない。 どこにも居ない…… すると、1人の老人が歩いていた。 「おい!あんた!俺のことわかるか!」 「お、お前は、兵五朗!生きておったか!」 「お前、俺の女房のこと、知ってるよな。」 「その事を知らないのか?なら教えてやる、  それはな、───────────  ────────────だ。」 「え?」 じゃあ僕は、何のために戦ったんだ……
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