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お似eyes
彼女は『お似eyes』を複数持っている。
僕は2つ持っているが、彼女は両手いっぱい、いや両目一杯溢れるほどのeyeを持っている。だからスペルも複数形なのだ。
街中でアツアツのカップルを見ると、僕は「冷やかし」の目で見たりするが、彼女は『お似eyes』で祝福する。
スクランブル交差点の中央などで、キスする若者を発見すると彼女は『お似eyes』を多発する。その時彼女の瞳の中をよーく見ると黒い部分がピンクのハートと化している。
「なんて君の瞳は『お似eyes』なんだ」
僕はいつもそう思う。
たまに彼女はなぜ僕が『お似eyes』してくれないかとせがんだりもする。
そんな時は、僕はとても恥ずかしがり屋なので、人気のない真夜中の公園の外灯がない所で、こっそり『お似eyes』を見せたりして安心させる。
「なんで2つしか見せてくれないの?」
「最初から2つしかないから」
やがて丑三つ時を迎える…
彼女がちょっと悲しくうつむいたので、僕はしゃがんで彼女をlooking
upする。
カノジョノ『お似eyes』が覗けた。
カノジョノメハ フクスウコ 666個も持っていた。
「凄い量の涙が溢れ出ている…」
僕は優しく2つだけの『お似eyes』でそのつぶらな666個を見つめる。3日3晩かかってしまった。
それが僕ができる『お似eyes』の誠意一杯!
もう『お似eyes』が止まらない!!
『お似eyes』を止めないで…Don't stop the お似合いたち(既に全世界中を侵食している)
この物語は「恋愛」でよいのかどうか世界の目は厳しくも見ている。
それが『お似eyes』
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