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「うちの母ちゃん、長富さんの母ちゃんと仲良くってさ。聞いちゃったんだけどよ。死体、足が一本なくなっていたとか」
「うわ。マジで?ネットの掲示板通りの死に方じゃんか」
「ちょっとーー」
「それどういうこと?」
明美の声にかぶさるように、はりつめた声がその二人の間に入る。
成美だ。
彼女もまた彼らの話を聞いていた。
明美も立ちあがり、輪に加わった。
明美たちの圧にすっかり男子二人は気圧される。
「一本足の黒猫は単なる噂話だよ」
「おまえらが長富さんと仲良いの知っているし、もうへんなこと言わないからさ」
言外に、勘弁してくれ、というニュアンスを含めて立ち去ろうとする。
明美は片方の腕をつかみ、逃げ道を断った。
「ネットの掲示板って?」
男子二人は顔を見合わせたあと、
「結構、有名なやつだから」
とネットのURLを教えた。
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