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「おはよ〜!ちょっとメイク直してた」
「今日のメイクも髪型もめっちゃ可愛い!ほんとかなみんは美人だよねぇ」
「ありがと」
そんなやりとりをしながら、私は自分の席に着く。
周りをチラッと見ると、端で固まってる何人かの女子と目が合った。
そして、すぐに目を逸らされた。
「花咲さん、この間も歳上の男の人とホテル街歩いてたらしいよ」
「ほんとよくやるよね…」
そんな会話が小さく聞こえてきた。
もう聞き慣れたそんな会話にも、ついに何も感じなくなってきた。
事の発端は、入学式してすぐの頃だった。
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