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誰かが保健室に入ってきた。
先生が戻ってきたんだろう。
俺は勢い良くカーテンを開けた。
「立花先生!……って、あれ?」
先生だと思っていたのに、そこにいたのは花咲先輩だった。
認識した瞬間、一気に顔が熱くなる。
「えっ!?花咲先輩…!?」
いきなり大きな声を出した俺に、彼女も驚いていた。
そして、この日、ずるくても彼女と少しでも距離を縮めたかった俺は、恋愛指南をしてほしいなんて嘘をついた。
それから花咲先輩と過ごすようになって、益々彼女のことが好きになった。
優しくて、俺が無理して合わせようとした時も、ありのままでいいと叱ってくれた先輩。
たまに楽しそうに大笑いする先輩も可愛くて、こんな時間がずっと続けばいいのになんて思っていた。
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