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先輩に背を向けてその場を去ると、俺たちの会話を聞いていたやつらに言われた。
「高宮、気にすんなって」
「あの先輩、遊び人で有名じゃん。後輩の気持ちも弄ぶなんて最低だな」
そう言って呆れたように笑うやつらに俺は言った。
「違う…俺の知ってる花咲先輩は、そんな人じゃない」
その言葉に、そいつらは驚いていたけど、憐れむように俺から離れていった。
ずっとずっと、好きだった。
彼女と過ごした時間は、俺にとってかけがえのない時間で、すごく幸せだった。
次の日、ため息をつきながら登校すると、俺は教室に着いても窓の外を呆然と眺めていた。
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