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「ところで…気になってたことがひとつ」
「なんですか?」
「高宮くん、私と保健室で出会う前から、私のこと知ってたってこと??」
「それはですね…ちょっと恥ずかしいんですけど…」
そう言って彼は、中学3年生の時の話をしてくれた。
「あの時の!?言われればそんな気もするけど…」
「俺はあの時に、花咲先輩に一目惚れしたんですよ」
その言葉に顔が熱くなる。
そんなに前から想っていてくれたなんて、すごく嬉しかった。
すると、高宮くんはちょっと不服そうに言った。
「っていうか、先輩。俺まだ肝心なこと聞いてないです」
「ん?なにが?」
高宮くんはすっと私の頬を撫でると、熱っぽい視線を私に向けた。
「俺のこと、どう思ってますか?」
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