蛇と花

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蛇と花

やがて訪れる、えも言われぬ快感が与えられることを、ただそこにたあるだけの花は密かに知っていたのです。 その赤い舌を舌なめずりしながらチロチロと徐々に這い上がってくるのです。踵から足裏を丹念に舐め上げ足指にその舌を絡めつけ、舐め上げ時に優しく甘噛みをしその指の一本、いっぽんをもらさず愛おしむように犯されやがてもっと上の滴る花蜜へその舌が届くことへの期待と興奮に身を捩り、身悶えし足の甲から足首、脛へそして脹ら脛までくる頃にはまるで少女の鳴き声のような声を押し殺し敷布を硬く手で掴みさらなる快感を求め、早くもっと上へ、上へと懇願するのでした。やがてその赤い舌が太腿を這うと私は既に動物のような声で悶え淫らに体をくねらせすぐにでもその花蜜を舌で愛でられたいと声に出してしまうのです。しかしその舌は意地悪く足の付け根からわざわざ花蜜を避けて通りお腹やお臍を軽く舐めながら豊満に張った乳房へまとわりつき桃色をした乳首を舐め上げられるのです。硬くなり敏感になった乳首をその赤い舌が舐め口に含みさらにころころと口の中で弄ばれ私は荒い息遣いと喘ぎ声を晒してしまうのです。遊び飽きたのか乳首から舌が離れ、ついに待ち望んだ花蜜へと舌が這わせられるのかと思へば、またもその赤い舌は期待とは裏腹にさらに上へと這い上がり、首筋を通り半開きに涎を垂らさんばかりの唇に吸い付き私の舌を吸い絡め糸を引くほどの口づけをし、やがて耳へと舌が訪れます。耳の外側を熱い吐息と共に舐められ耳の穴にまでその舌は及び私はただはしたなく雄叫びのような声を上げさせられるのです。花はその全てが敏感であることを知り尽くしておられるように耳から背中へと舌は這ってゆくのです。今度こそ滴り濡れそぼった花蜜を愛していただけるのだと躊躇わず少し股を開くもその舌は汚らしい菊穴を舐めはじめたのです。そこは汚い、許して、その声も届かず舌で愛撫され徐々に柔らかくなった菊穴へ舌が出入りするのです。もしかしたら花蜜はお預けにされこのまま菊穴を犯されてしまうのだろうか。排泄するための場所へ入り込む舌に既に絶頂を迎えようかというときその舌はようやく蜜の滴る花蜜へと這ってゆきます。縁を舐め上げだらだらと垂れたその蜜を激しく音を立てて啜られ、さらに舐めてほしく、そして激しく犯されたく頭の中には卑猥な興奮だけが支配をし私は花からまるで獣にでもなったように声をあげ身をくねらせるのです。ぴちゃぴちゃと厭らしい音と私の喘ぎ声が部屋中に響き、舌先はさらに陰核を突き何度も絶頂に達し破廉恥な声で鳴き硬く握っておった敷布など四隅が全て手繰り寄せらるるあたりでついにそのものが私の蜜壷へ挿入せられ、ゆっくりと出たり入ったりを繰り返され私は激しい快感に獣すら出さぬような声をあげその出し入れせられる動きに自ら腰を動かし果てもなく何度も絶頂を迎えるのです。何度目かの絶頂のときそれは私の中で熱いものを吐き出して果て、するすると蜜壷から這い出て去ってゆきます。私はまだ興奮収まらず自分の手で胸を揉みしだき反対の手で花蜜を掻き回しまた雄叫びのような声をあげ絶頂を繰り返すのでした。
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