サンドイッチ

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サンドイッチ

 夢にまでみた吸血鬼とラミアによる双球のサンドイッチ。左右から違う形の弾力に挟み込まれたバナナは、何時でも発射可能な臨戦態勢を整えていた。  上下に動く四つのお餅。更には二つの舌先が頭を刺激し、薄目のミルクがバナナから伝わり谷間に溜まっていく。そして、動きが滑かになりバナナに伝わる刺激は最高潮に達する。  盛大に発射されたミルクが二人の顔を白く染め上げる。長い舌で顔に付いたミルクを全ての舐めとるラミアに、短い舌で口の周りを舐めとる吸血鬼。何と絶景かな。  本命の鮑貝合わせは、下がラミアで上が吸血鬼。蛇の足に股がり、貝合わせの間にバナナを差し込む。前後運動する度、艶かしい美声が多重音で耳に聴こえてくる。  ご褒美とばかりにラミアにバナナを差し上げれば、喜びに満ちた感情が伝わってくる。続いて吸血鬼にバナナを差し上げれば、此方も歓喜の感情が俺に伝わる。  交互に入り口を変える度、圧の違いがバナナに伝わり至福の時が続く。だが、そんな至福の時はミルクを大量に吐き出したことで終わりを告げる。もう無理。  最後に二つのお口でバナナを交互に綺麗にして貰い、迷宮から帰るのだった。  街の冒険者ギルドに立ち寄り、迷宮で従魔にした吸血鬼の登録を済ませて、拠点に戻る。前例があったので処理も早かった。  流した汗を洗い流すべく風呂に入ったら、三人が乱入したので余計に汗を流してしまった。夜は流石にバナナの元気が回復しなかったのでそのまま就寝。  翌朝、家政婦さんが朝のお勤めを済ました後、ラミアと吸血鬼もバナナミルクを補給したらしく、スッキリ所か疲れが残った感覚で目覚めた。  このままだと精魂尽きてしまいかねないので、とあるアイテムを買いに出かける事にした。ちょっと恥ずかしいので、従魔達はお留守番にした。  街の路地裏にある怪しいお店、そこに足を運んだ俺は扉を開き中に入る。 「いらっしゃい、何をお求めかな?」  店主の老婆が話しかけてきた。この店は巷では魔女の店として有名である。正体は薬剤師で風邪薬や滋養に効く丸薬の調合等を生業にしている。  俺は金貨を数枚取り出し、番台に置く。 「精力増強剤が欲しい。毎日買いに来るのが面倒なので纏めて購入したい」 「毎度有り。一週間分を渡そうかね。後は又調合しておくから、足りなくなってから来なされ」  金貨を受け取り、代わりに丸薬が入った袋を俺に渡してくる老婆。在庫はそんなになかった様だ。俺以外にも求める客がいそうな気配だ。お盛んなこって。  拠点に戻ったら直ぐに服用し、夜にはその効果が発揮されて二体一の劣性にも負けず、見事勝利を飾り柔らかな乳枕で眠りにつくのだった。
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