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いざ、夢の国へ
あの後、僕たち四人はこのミッションを成功させるべく、綿密に計画を錬った。
今日は現地集合、現地解散。朝と昼と帰る前に点呼を取ることになっている。
僕らは電車で夢の国へ向かい、北峰さんたちは、北峰さんのお母さんが運転する車で乗り付けるそうだ。
入場し点呼の後、とあるアトラクションの端で合流することになってる。そこで、全員分のチケットを集め並ばずに乗れるパスを悟が取りに走る手はずだ。どうまわるか時間との勝負だから。
昨日聞いた話によると、北峰さんのお母さんは日和ちゃんの卒業旅行の参加を中学校の校長へ掛け合ったらしい。しかし回答は出席日数不足で卒業じたいを認められなかったそうだ。
「みんな、おはよう」
わぁ、北峰さんが走ってくる。今日も可愛い…… その後から、ゆっくりと歩いて来たのは、
「おはよう、揃ったわね。トンナンシャーペー」
「「「四方田女史?!」」」
「もう、さくちゃんまでー」
北峰さんが、ぷぅっと頬を膨らませる。この北峰さんも可愛い……
僕の人生において、まさかこんな幸福なことが起こるとは思ってもみなかった。神様、ありがとうー!!
「芳人、顔。ヤバいぞ」悟に突っ込まれ、祥介から羽交い締めにされた。
「そこ、なにじゃれてる?」
四方田女史から突っ込まれてしまった。
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