夏梅姫

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 この感情に名をつけるとしたら  恋と言うのか愛と呼ぶのか  ただ一つ分かっているのは名前よりも  君と出会えた奇跡に感謝をしたこと  微睡の中で出会った君は  夜だというのに陽炎の様に揺らめいていて  その振幅に同調する様に  僕の心も揺り動かされていく  鼻の先で触れるだけの口づけの後  朧げな記憶と君の薫りだけが夏の夜の夢に揺れていた
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