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「くっ…!織田を敵に回すつもりか!」
「そんなつもりは無いけど、やっぱり本人の口から聞かないとねぇ?引き渡して欲しけりゃ織田さん本人が来てくれないと」
「山賊崩れ風情が…!後悔するなよ!」
俺が疑うように言うと男は怒って部屋から出て行った。
「…殿、相手が迂闊で助かりましたな」
「全くだ。まあ手紙とかの証拠があっても『本当に織田さんの字なの?』とか『でっち上げじゃない?』的なので追い返せたけど」
「しかし、本当に当主信長様が参られたら…」
「織田さん本人なら話せば分かるよ。最悪ベロベロに酔わせて諦めさせるっていう手もあるし」
服部の不安に俺は安心させるように前から考えていた対策を話す。
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