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「殿、信長様をお連れしました」 「はいよ」 俺が応接室で待ってると服部が報告してくるので返事をするとふすまが開く。 「やあ織田さん、久しぶりだね」 「ああ。成田殿も変わらず息災のようで何よりだ」 俺の挨拶に織田さんはどこか気が張っているピリピリした様子で返す。 「お腹空いてない?夕飯はさっき終わったばっかだけど、何か作らせようか?」 「いや、先に本題に入らせてもらう。今川の奥方を我々に引き渡せ」 俺が親切心で聞いたのに織田さんは手のひらを向けて断りすぐさま用件を告げた。
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