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宮野の理由
あ、見られてる。
無遠慮に注がれる視線に振り返れば、自席でお茶を飲んでいた宮野 寧々子と目が合う。
机の上に両肘をついて、両手でお茶を持っている宮野は表情を変えずに、前の授業の痕跡が残る黒板へと視線を逸らす。
まるで最初から俺のことなど見ていなかったように。
「クロ。まーた、宮野のこと見てる」
笑いの混じった声が、ツン、と肩を突っつかれながら掛けられる。
正面に向き直れば、前の空席に腰を下ろすシバがいた。
「別に見てないよ」
「嘘つけ。イイじゃん、宮野。大人しい感じであんまり目立たないけど、普通に可愛いし」
横向きに座ったシバは俺の机に肘をついて言う。
丸くパッチリと開いた瞳は俺の肩越しに宮野を映している。
そのまま頬杖をついて「あと、アレだよな。カメラ持って走り回ってる時、小動物みたいだよな」と続けた。
俺は無意識に振り向きそうになるのを顎を引いて堪え「カメラ?」と問う。
「覚えてないのかよ。体育祭とか学祭で、写真部って腕章付けて写真撮りまくってたじゃん」
太めの眉を寄せたシバの視線を受け、俺は思い出そうと試みるがあまりピンと来なかった。
「そうなんだ」と呟けば、シバは態とらしく大きな溜息を吐く。
「最近、購買に売ってるオマケ付きのお茶あるんだけど。知ってる?」
「お茶? ……あぁ、シバがこの前見てたヤツ」
「何で覚えてるんだよ」
「聞いといて何だよその反応」
ちょっと考えるために首を傾げ、先日購買に行ったことを思い出した。
消しゴムをなくして購買に買いに行った時のことだ。
後ろから着いて来たシバが飲料コーナーで、同じ値段でオマケ付きのお茶とオマケが付いていないお茶とで迷っていたのだ。
俺はどちらでも良いだろう、と言ったのだが、シバは散々迷った挙句に全く別の紅茶を買っていた。
更に言えば、なくしたと思っていた消しゴムもシバが勝手に使って、シバのペンケースに混ざっていた。
俺が覚えていることで嫌そうな顔をして見せたシバだが、内容的には俺の方が嫌な気分になる話だ。
同じように顔を顰めて見せれば、シバはフッと息を吐いて、また、俺の肩越しに宮野の方へ視線を向けた。
「宮野がそのオマケ、集めてるんだって」
「へぇ」
「何だその反応」
「いや、逆にどういう反応を期待してたんだよ」
予鈴が近くなり、机の中から教科書とノートを取り出す俺を、シバは不満そうな顔で見ている。
突き出された唇から「折角、他の女子に聞いてきたのに」と正しく不満が吐き出された。
「何やってんだよ」角を揃えた教科書とノートでシバの腕を突く。
交友関係の広いシバが宮野と親しい知り合いがいても不思議ではないが、そこから宮野の情報を抜いて俺に回すのはおかしいだろう。
そもそも、俺が宮野を見ているんじゃない。
宮野が俺を見ているんだ。
シバの勘違いを訂正するべきだとは思うが、更に勘違いが進んで俺が照れているんだと思い込むだろう。
はぁ、と溜息を吐いて、鳴った予鈴と一緒になってシバを自席へ追い立てた。
***
近所のコンビニで週刊漫画の雑誌を手に取る。
目当ては雑誌だったが、他にも何かあるかもしれないと店内をグルリと回る。
新発売のスナック菓子を引っ掴み、それなら飲み物を求めて飲料コーナーへ向かう。
飲料コーナーには多種多様な飲み物が並び、新発売には目立つPOPが貼り付けられている。
カステラ味の炭酸なんて誰が買うんだと避け、お茶のコーナーを覗く。
飲み慣れたお茶を見付けて手を伸ばすが、その隣には小物の入った袋の付いたお茶が並んでいる。
「あ、これ」呟いて棚から抜くと、購買で売っていた物と同じだった。
シバが散々悩んで紅茶を買った時の、自席で宮野が飲んでいた、宮野がオマケを集めているというお茶だ。
お茶そのものは至って普通のものだが、付いているオマケは全十種類のキーホルダーらしい。
「全十種って多いな」
オマケの入った袋は不透明で、表側には全十種の動物キーホルダーと印字されている。
裏側を確認すれば、十種類の動物の名前が入っている。
犬は犬でも柴犬、猫は猫でも黒猫と細かい種類で作っているようで、ハシビロコウやアンゴラウサギとマニアックな動物の名前に目を細めてしまう。
「あれ、黒瀬くん?」
「え。……うおっ!?」
マニアックなキーホルダーだが欲しい人は欲しいのかもしれない、と納得していたところで名前を呼ばれた。
振り向いて斜め後ろに立った相手を見て驚く。
小首を傾げて俺を見ていたのは、私服姿の宮野だった。
考えていた存在が突然現れ、手に持っていたお茶のペットボトルが滑る。
「わっ、と 」空中に放り出されたペットボトルを、地面に落ちる前に宮野が両手で受け止める。
意外と反射神経があるようだ。
はい、と差し出されたペットボトルを「悪い」と受け取る。
「ううん。私の方こそ、急に声掛けちゃってごめんね」
「いや……」
控えめに笑ってみせる宮野に首を振って答えるが、それ以上に重ねる言葉が見付からずに口を噤む。
宮野の私服姿は思いの外ラフなものだった。
カッチリとした制服のブレザー姿しか見たことがないから、余計にそう思うのかもしれないが。
ワンサイズは大きそうなパーカーに、くるぶしの覗くアンクルパンツを履き、スニーカーでもローファーでもなくクロックスを引っ掛けている。
黒いクロックスの爪先を見つめていると「もしかして」と宮野が口を開く。
顔を上げると、同じタイミングでツイと持ち上げられた宮野の指先が、俺の持つお茶のペットボトルへと向けられた。
「黒瀬くんもそのお茶のオマケ、集めてるの?」
真っ直ぐに俺を見る目はクッキリとした二重で、大きく丸い黒目が水気たっぷりに光っている。
返ってくる答えに期待している様子が見て取れる。
俺は乾いた唇を舐め「えっと」と変に空気を飲み込んだ。
ゴキュ、と奇妙な音を立てて喉が鳴り、求められた答えに添わせるように「まぁ、そうなのかな」と浅く頷く。
お茶自体は何度も飲んだことのある種類だが、オマケが付いてからは一度も買ったことがない。
普段は俺の意識の外側から向けられる視線が正面から注がれ、それを逸らすような答えを出せなかった。
これ嘘だよな、と思う反面、今買えば完全な嘘でもないよな、と覆い被せるような言い訳を考える。
しかし、俺の心中など欠片も知らない宮野は無邪気に両手を打つ。
「可愛いよね! このシリーズ」
「ウン。ソだね」
「私も集めてるんだけど、最後の一つがなかなか出ないんだよね」
「もう九個も揃ってるの?」
「うん。同じのが二個三個あったりするから、全部合わせると結構な数になるんだけど。今出てない最後の一つが一番欲しいやつなんだよね。あ、もし黒瀬くんが欲しいのがあったらあげるよ! ……あれ。でも、こういうのって自分で集めるのが醍醐味っていうのかな」
顎に指先を添えて小首を傾げる宮野を見ていると、何故だろう、と疑問が頭をもたげる。
いつも、視線が合うと直ぐに逸らせるように見てくる宮野は、決して俺と向き合えないわけではないようだ。
弾んだ声音を聞いていると、シバの言うところの大人しい感じは、内弁慶のようなものではないかと思う。
自分の内側に入れれば、意外と人懐っこいタイプなんじゃないかと考え、俺の口は「あのさ」と開く。
「勘違いだったら笑って忘れて欲しいんだけど、宮野さんってよく俺のこと見てない?」
「……え」
楽しそうに話していた宮野は、俺の言葉を受けてカチンと固まった。
小さく跳ねた薄い肩が、酷く頼りない。
「いや本当に自意識過剰な勘違いだったら悪いんだけど」
何だか意地の悪いことをした気分で、俺はお茶のペットボトルを持ったまま両手を突き出した。
目の前で揺れる俺の指先を見て、宮野はジワジワと顔を赤くする。
元々白い肌は血の気の巡りが良く分かり、湯気まで見えそうだ。
顔を赤くした宮野は徐々に背を丸めて小さくなり、両手で顔を覆って俯いた。
向けられた旋毛は右回りだ。
「……ううん」宮野は消え入りそうなか細い声で言う。
「ごめん。ごめんなさい。……勘違いでは、ないんだけど」
首を振りながら続け、宮野は「恥ずかしい……」と呟く。
小柄な体を更に小さくするのを見ていると、俺の方が悪いことをしている気分になる。
「何か、ごめん」体をチクチクと刺すような罪悪感で謝れば、宮野は弾かれたように顔を上げた。
見開かれた目は黒々と光っている。
「違うっ。違うよ! 黒瀬くんが謝ることじゃないって言うか、謝るのは私の方って言うか……」
そこまで言って、宮野は口を閉ざす。
薄桃色の下唇を小さく噛み締め、大きな黒目はユラユラと左右へ揺れる。
言葉を探すように、選びとるように、逡巡するように。
陳列棚の隙間からこちらを気にし始めた店員の視線を感じ、ただ漫画雑誌を買いに来ただけなのに、と思う。
何もしていない、という気持ちを込めて視線に気付かない振りをする。
それから空いている手で後頭部の髪を掴む。
整髪料の付いていない髪をそのまま掻き回す。
「俺、毎日凄い寝癖付いてた?」
「寝癖は全然。と言うか、多分、黒瀬くんって猫っ毛だよね。寝癖あんまり付かないんじゃないかな」
宮野は緩慢な瞬きをして答える。
細い髪質は確かに柔らかく、寝癖は殆ど付いたことがなかった。
やっぱり良く見られている。
「……あの。黒瀬くん、似てて」
目線を逸らして呟いた宮野は、落ち着きなく自分の前髪を弄っていた。
線の細い髪質はお互い様だが、宮野の髪は柔らかさよりも滑らかさの方が目立つ。
コンビニの無機質な蛍光灯の光を受けても、黒々と輝く髪は真っ直ぐに胸元まで流れている。
私服姿もそうだが、真正面から宮野の顔をマジマジと見るのも初めてだった。
同じクラスに在籍しているが、まともに会話をしたことがなく、共通の友人がいる訳でもなく、席すら近くになったことがない。
色白で黒目がちな宮野は、美人とか綺麗という言葉よりも可愛らしい、愛らしいという言葉が似合いそうだ。
何か、小動物っぽい。
「似てるって、誰に?」
「誰にって言うか。……うん。私が飼ってた猫に」
「宮野が飼ってた猫に」
「うん。そう」
「……え? 何? 宮野が飼ってた猫に、俺が似てるの?」
「うん。だから、つい見ちゃって……」
えへへ、と宮野は照れくさそうに笑う。
茶目っ気たっぷりに後頭部を掻く姿を前に、俺は呆気に取られていた。
肩透かしを食らった気分と言うべきか。
「そのお茶のキーホルダーもね、黒猫のやつが欲しくて。ほら見て。こんなやつ」
「あ、ウン」
パーカーのポケットから取り出した宮野のスマホは、手帳型のカバーも黒猫のイラストが添えられている。
イヤホンジャックにも犬のようにお座りした黒猫のイヤホンジャックアクセサリーが付いている。
そして向けられた画面には、黒猫のキーホルダーの写真が映っていた。
本物の黒猫には程遠い硬質的な体が黒い塗料で光り、目尻がツンと持ち上がった黄色の目を見ていると、もっと可愛い顔を作れよと言いたくなる。
「それで、こっちが飼ってた黒猫なんだけど。ほら、可愛いでしょう? それにやっぱり、黒瀬くんに似てる」
画面にツイツイと走った指先が新しい写真を表示すれば、今度は黒い毛で全身を覆われた柔らかそうな黒猫が現れた。
しなやかさよりも長毛でモコモコして見える。
金色の目玉だけがキョロリと浮かび上がっており、大きな毛玉のようだ。
「似て……似てるか?大体その文法だと、俺も可愛いってことになるんだけど」
「似てるよ! 名前もクロだったから、黒瀬くんと同じ」
スマホをグイッと近付けて言う宮野のネーミングセンスは安直だ。
そして、俺の渾名がクロだと知っていたらしい。
目を細めて背中を反らせば、宮野は穏やかな山なりの眉を下げる。
「ごめん。私、クロのことが大好きで。そうじゃなくても、猫が大好きなんだけど。……とにかく! 今までずっと、気味が悪かったよね。本当、今度から気を付けるから」
眉尻を下げた宮野は静かに身を引くと、素早くスマホをパーカーのポケットへ放り込んだ。
それから勢い良く頭を下げて「それじゃあ!」と叫ぶように言って、何も買わずに走ってコンビニを出て行く。
あまりの勢いの良さに、頭を下げると言うより上下に振っただけに見えた。
更には上げた後頭部が顎の先を掠めた。
取り残された俺は、手の中のオマケ付きのお茶を眺める。
視界の隅では、陳列棚の隙間から店員が親指を立てたのが見えた。
***
「クロー。これも買って」
購買のレジ台にコン、と置かれたのは缶の炭酸飲料だった。
財布を開いていた俺は、首を回して肩口から伸ばされている腕の先を追う。
俺の背後に立っていたシバは目が合うと、相変わらずの丸い瞳で俺を映して首を捻る。
買ってもらえると思っている顔だ。
「自分で買えよ。てか、この前貸した二百円も返せよ」
「はぁ。細かい男は嫌われんぞ」
「金に大雑把な男だって嫌われるだろ」
置かれた炭酸飲料をシバの手へ戻し、ついでにその手の甲を一つ叩いておく。
「五百円しかないんだけど」
今度は逆の肩口からニュッと手が生えてくる。
鈍い金色に光る五百円を握っていた。
財布の中から小銭を取り出し「三百円やるから寄越せ」と五百円と入れ替える。
その五百円で支払いを済ませれば、後ろから覗き込んできたシバが「あれ」と声を上げた。
「そのお茶」
「じゃ、先に教室戻る」
目敏く会計シールの貼られたお茶へ視線を向けたシバに、それ以上先を言わせまいと身を翻す。
「は?! ちょっとくらい待ってくれても良くないですかー!」
シバが不満げに叫ぶが、俺は足を止めずに購買を出る。
お茶のペットボトルからオマケの入った袋を外し、ペットボトルを小脇に抱えてオマケの袋を開ける。
「あ」
呟いて一歩、大きく踏み出す。
そのまま廊下を走れば、通り掛かった先生に「廊下は走るなよー」と説得力に欠ける気だるげな声が投げ掛けられた。
返事もそこそこに教室に飛び込む。
「宮野」
「え。ク、黒瀬くん?」
昼休み中で教室にいるクラスメイトはまちまちだ。
他クラスの人間も混ざっているが、俺達に向けられる視線は少ない。
相変わらず自席でお茶を飲んでいた宮野は、俺が声を掛けたことに驚き目を見開く。
机の上には顔らしい顔と表情の見えないアンゴラウサギのキーホルダーが置いてある。
やっぱりマニアックなキーホルダーだ。
お茶を小脇に抱えたまま、俺は握っていたオマケの袋とその中身を宮野の目の前に広げる。
こちらに背を向けたキーホルダーの動物を指先で表に返す。
可愛げのない黄色いツリ目が俺達を睨み付ける。
「あ」宮野が口を丸く開く。
「あー!! えー!!出たの、黒猫くん! いいなぁ……。私なんて、他の九個がそれぞれ最低三個ずつ揃ったのに」
「逆に良いクジ運してるよ」
「私もそう思う!!」
驚きで大きく仰け反った後、そのままの勢いで身を乗り出して黒猫のキーホルダーを眺める宮野はすっかりはしゃいでいる。
「幻のキーホルダー……」とまで呟いている。
俺はオマケの袋を取り除き、黒猫のキーホルダーだけを宮野へ突き出す。
「あげる」
「え」
四方八方からキーホルダーを眺め回していた宮野が、俺の言葉に弾かれたように顔を上げた。
興奮で頬が紅潮している。
「あ、あげるって、あの……上に持ち上げる方の」
「何でだよ。プレゼントするの方のあげるだよ。やるって言ってんの」
「えっ、え。あっ。本当に? 良いの? 貰っちゃうよ? 返せって言われても返さないよ?!」
ガタガタと椅子を鳴らして立ち上がった宮野は、細かく震える指先で黒猫のキーホルダーを摘み上げた。
両手で包み込むように持つと、俺から遠ざけるように抱きしめる。
「言わないって。……宮野の中で、俺ってそんなに底意地悪く見えてんの? それともクロが?」
「そんなことないよ! 黒瀬くん良い人だし、クロは良い子だったもん」
飼っていた黒猫に似ている以外の印象を聞いていないので、実際に宮野が俺に持っているイメージが分からない。
しかし、俺の口振りに宮野は勢い良く頭を振った。
髪が大きく揺れ、微かに甘い匂いがする。
「み」やの、と続けようとした言葉は、ドッ、と突如背中に受けた衝撃で喉の奥へ引っ込んでいく。
前のめりになった俺は、宮野の机に手を付いて振り返る。
「オイオイ。クロ、お前いつの間に」
ニヤニヤと効果音の付きそうな笑みで、シバが俺にもたれかかってくる。
買ってきたらしい炭酸飲料の缶を頬に押し付けられ、明らかに面白がっている様子と缶の冷たさに眉が寄った。
「ウゲ」舌を出してやれば、シバは更に体重を掛けてくる。
「ウゲとは何だよ。ウゲとは。大体、俺の情報のお陰デッ!」
「うるさい」
余計なことを言い出しそうなシバの顔面に、広げた手の平を押し付けて物理的に黙らせた。
突然目の前で揉め始めた俺達を見て、宮野は二度三度瞬きをして疑問符を浮かべている。
「えっと?」と首を捻る宮野に「気にしないで」と返す。
少しでも安心感を与えるように笑ってみれば、宮野は冷めていた頬の紅潮を戻して笑い返した。
薄く開いた唇から小さな白い歯が覗く。
「じゃあ、本当に貰っちゃうから。ありがとう、黒瀬くん」
「ん。どういたしまして」
ぷらん、と紐を指に引っ掛けて垂れ下げた黒猫のキーホルダーはのんびりと揺れる。
嬉しそうな宮野が「スマホに付けようかな」と呟くのを聞いて、俺の手から逃れたシバが囃し立てるような口笛を吹いた。
黒猫まみれになる宮野のスマホを想像しながら、俺はシバの頭を容赦なく叩いて黙らせた。
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