生徒会と発見

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生徒会と発見

なっがい廊下をとぼとぼ歩く。 「はぁ……………」 何回目かも分からないため息をつきながら廊下をとぼとぼ歩く。 「あっれぇー?千明っちだぁ!」 不意に後ろから甘ったるい声が聞こえる。 「…………………………会計さん。」 無視して逃げるシュミレーションまでしたがどうせ生徒会室に向かうことに気づき諦めた。 「だーかーらぁ、伊織っちだってばぁ!」 ちっちっちと振り向いた俺の目の前で指を左右に振る。うぜえ。シンプルにうぜえ。 「…何か用ですかね会計さん。」 俺はにこやかーに、できるだけにこやかーに返す。迅式、秘技、話だけ終わらす!!! 「いやぁ?生徒会室に行く途中で千明っち見つけたからぁ。ていうか伊織っち!!!」 「そうですか、では。」 そう適当に流し、足を進める。 いや相手すんの無理!!迅お前すげえな! 「すとぉーっぷ!名前呼んでくれるまでここは通さないよぉーだ!」 会計がわざとらしく俺の行く手を阻むように両手を広げた。 「あの、俺仕事があるんで。」 「名前呼んでくれたらすぐ終わるよぉ?」 何こいつ(泣)やだもう迅助けて 「ほらほらぁ!」 こいつはこいつで何でこんなにキラキラした顔してるわけ? 「…何故俺にそんな事を強要するんですか?」 「何でだろうねぇ。」 いや、はぁ?…………………………あーもう 「……伊織さん、退いて頂けます?」 「敬語。」 ……………………(怒) 頭をがさがさとかき、大きくため息をついて口を開く 「伊織、退け。」 「ふふーん!いいよぉ!」 会計は満足そうな顔をしてスっと退いた。 こいつ変態か?それかマゾ 伊織のウザ絡みのせいで無駄に時間くった… 俺は喋り続ける伊織を無視し、無駄に仰々しい生徒会室の扉を叩く。 トントン 「失礼します。」 生徒会室に入った途端、目に飛び込んできたのはお察しの光景 「理久斗、こっちのお菓子も美味しいよ?」 「あーんっ、んぐ、本当だ!美味いぞ!!」 「理久斗、貴方の好きなこれもありますよ。」 「本当か!?ありがとう雅!!」 「ちょっと、理久斗は僕達とお菓子食べてるの!邪魔しないでよせんぱーい。」 「そちらこそ、理久斗はこのお菓子が好きなんです!邪魔しないでください!」 「お前ら、俺のために争うのはやめろって!!!仲良くしなきゃだめだぞ!!!」 帰っていい?(切実) 待ってまじでここが男子校だという現実を受け止めきれないんだが… 生徒会の連中が転校生くんを囲んで…お菓子食べて…仕事は…??こいつらが日本の金持ちであり今後社会を築いていく中心になるってまじ??俺の方がまともな国にできる自信あんだけど。 確か親が議員だったり財閥の会長だったりするんだろお前ら?ふざけてんのか?
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