生徒会と発見

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「に、してもさぁ………」 「うん…………」 歩と旭が目配せし合いながら呟く。 「………………地味ーーーー…だね…………。」 「あははは!確かに、ふくかいちょーと比べたらそうかもねぇ。」 「本当に兄弟なんですか…?あまりにも差が…。」 「あの鬱陶しい前髪の下は案外イイ面してんのかもしれねえぞ。」 「そうかなぁ………?」 千明っち、散々な言われよう(笑)かわいそぉ んーまぁでも……… 「というか、そんなこと和興は今まで言ってませんでしたよね?どうして知っているんですか?」 雅先輩がかいちょーに尋ねる。 「あるスジのやつが嬉々として話やがっただけだ。」 出たぁ、かいちょーの『あるスジのやつ』 「じゃあなんでふくかいちょーは言わなかったんだろぉねぇ。」 俺らだって世間話くらいするけどなぁ。 「別に話す必要無いと思ったんじゃないの?」 「確かに僕らだって言われてもね。」 …千明っちほんとにかわいそぉ………… 「お前ら詮索すんのはもうやめろよ!!もしかしたらなんか、大事な理由があったのかもしれないだろ!?!?」 理久斗っちが訴えるように叫ぶ。 それに圧されたように静まり返る生徒会室。 「あいつらにはきっと、人に言えないような悩みがあるんだ!!!だとしたら、俺はあいつらの友達だからそれを聞いてやらなきゃならない…!!!!!!」 「理久斗………」 「なんて優しい……!」 続けて熱く語る理久斗っちに感銘を受けてる雅先輩達。 まぁ…それは俺にはどうでもいいかなぁ…でも、 「…あ!俺ちょっと用があるんだったぁ。今日は先帰らせてもらうねぇ。」 俺は空気を壊さない程度にそう言い残し、生徒会室を出た。 それにしても、不思議だなぁ千明っち。 だって、掴めないんだもん。 俺たちと関わりたくないっていうムーヴは迅君と一緒だけどぉ、それ抜きにしてもなんか変だし。まあそこが面白いんだけどねぇ。 なんて考えながら廊下を歩いていると、目標の背中が見えた。心なしか、いや、がっつりだね。遠目でも見て分かるくらい足をドスドスさせながら歩いている。あの方向は風紀室かなぁ? 「千明っちぃ〜〜〜〜〜〜〜!!!」 大声で名前を呼びながら走り出すと、振り返った千明っちがとっても嫌そうな顔をして叫び返す。 「げっ、お前なんで来てんだよ!!!」 さっきまで敬語を使ってた千明っちはどこへやら。 「ん〜?暇だからついてきたぁ!」 すぐに追いつき、千明っちの肩にのしかかる。 「いや仕事をしろ…って、え、うおっ…!?」 俺に体重をかけられた千明っちは呆気なく倒れ込んでしまった。 「……千明っちよわぁい。」 「うるっせぇ!!!!」
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