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生徒会長と風紀委員長
新城千明 (シンジョウチアキ) Part
そんなこんなで翌日の昼休みな俺は今
「なあ千明!!!!!!!!お前は新入生歓迎会どうするんだ!?!?!!!俺は逃げるチームなんだ!!!!!!!!!千明はどっちなんだ!?一緒にいこうぜ!!!!!!!!!」
転校生くんからマシンガントークを受けています。エクスクラメーションマークの暴力。
質問は一個ずつにしろや!!!!!そんで迅君どこ行ったのおおおおおおお助けてえええええええええ
「え、えーっと、緒方君…?何の話をしてらっしゃ…」
「理久斗だって!!!名前で呼んでくれよ!!!!敬語も無しだって!!俺たち友達だろ??」
デジャヴ!!!このくだりどっかで見た!聞いた!やった!負けた!
「えー、あー、理久斗君?お誘いはありがたいんだけど、俺は誰かと回る予定は無いから、誰か他の人でも…」
「何でだ!?俺が誘ってるのに!!!!!!」
うるっ………さいっ!!!至近距離のくせに叫ぶなっつうの!!!!!
「と、兎に角、別の人を誘いなよ!君と一緒にいたい人はたくさんいるだろうし…。」
王道君ってなんか生徒会の人達の他にも不良だとか爽やか系イケメンだとかも落とすんだろ?お願いだからそっち行け!
「俺はお前と参加したいんだよ!!!!!だから…」
「悪いが、こいつは新入生歓迎会には参加できない。」
不意に後ろから迅が現れ、話に割って入る。救世主ぅぅぅぅぅぅぅ!!
って…………どゆこと?
「迅!!!!どういうことだ!?!?千明が参加できないって…!!!」
「当日、風紀委員の仕事がある。」
なん…だとっ……!!??え、てか
「そ、そんなの聞いてないんですけど…?」
「今言った。」
この屁理屈野郎!!!!!!!!!
「で、でも…!!」
「参加、できない。」
迅がいつになく凄み、転校生君は縮み上がる。
おぁー…怖
「おら行くぞ。」
「えっあ、はい。」
俺、完全迅の思うがまま。弱っちぃ〜〜
一言言ったらすぐに教室の入り口の方へ向かってしまった。それについて行くだけの俺。転校生君はついてこない。
心の中でガッツポーズをしながら廊下に出て、食堂へ行く。
「あの馬鹿どもが来る前に、さっさと食って風紀室行くぞ。」
「おっけ。」
風紀委員は仕事が多いから昼休みも普通に出勤しなきゃいけない。それを利用した素晴らしい言い訳ということだな!
さっすが迅!!!
だが、転校生君はこんなものでは治らなかった。
「おーーい千明ーーー!!!!!!迅ーーーーーー!!!!!」
「ぶっふぉお!!!!!」
「汚ねえ。」
「ゲッホゲホ!ゴホ!ひどいなお前!」
いやそんなことはどうでもいい。問題は…!
俺は机に置いてある紙ナプキンを取りつつ生徒会専用席の方を振り向く。
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