117人が本棚に入れています
本棚に追加
ちなみに生徒会専用席とは食堂の奥へと二階でも吹き抜けでも無いくらいの階段で続いており、生徒会役員のみの特別メニューなども頼めるというスポットである。本当は生徒会と風紀委員会のためらしいが顔を合わせりゃ喧嘩が始まるレベルなので風紀委員は誰一人としてあそこを使わない。
まあ曲がりなりにも争いはできるだけ避けようってこった。
やはりっ…!!あいつっ…!!!!
案の定そこから転校生君が満面の笑みをひっさげ全力で手を振っていた。
そしてこっちに向かって走り出した。
こっちに向かって走り出した!?!?!?
「うげっ…!!」
「チッ……」
逃げる間もなく転校生君は手を振りながら俺達の目の前にきた。
「お前らなんで俺を置いていくんだよ!!!!!!!!」
お前と一緒に食いたくないからだよ!
だってお前…!
「理久斗ー?待ってよ!」
「待ってよ!」
「理久斗!走るのは危ないですよ!」」
「理久斗、どうし…あ?」
こいつらも一緒に連れてくるじゃあぁん…!!
迅はこれでもかというくらいの大きなため息をついた。俺も。
「ああ、迅じゃないですか。」
「なんだ迅か。」
あんたらやっぱ俺の事いじめてるよね???目の前に居るんですけども??視力0.2???
「なあ千明!!!迅!!!新入生歓迎会一緒に行こうって!!!!!!」
転校生君はその場で先程の続きを始めるつもりらしい。勘弁してくれ…(泣)
「ん?千明…ああ、お前も居たのか。」
ずっと居ましたけどぉ!?!?喧嘩売っとんのか会長てめこら
「あ?なんだ。」
「なんにもないです。」
いや眼光怖っっっ!!!ちょっと腹いせに睨んだら倍以上で返された。くそぉっ!!!!
「先輩方、何度も言いますがあまりこちらには来ないでください。ご自分の影響力分かってらっしゃいます?」
迅は大きなため息をつきながら風紀委員っぽいことを言う。そして俺もそれに乗っかって頷く。うんうん、そうだぞチミ達ぃ!!!あ、ちょ、迅さん!!な、やめて!!机の下でバイオレンスなことしないで!俺のラブリーリトルレッグが!!!
「理久斗が来たからな。」
はい後方彼氏面ならぬドヤ顔頂きましたーいらないでーす返しまーす。
「なんで無視するんだよお前ら!!!!!!」
はい転校生君はちょっと黙ってようねー
今まで俺の真横で叫んでた転校生君は迅と会長との間に割り込んで行った。そして会長の腕と自分の腕を絡ませ、必殺、上目遣い攻撃!!!!!!
「なぁ、空牙ぁ……千明達俺の話聞いてくれないんだ……俺、一緒に新入生歓迎会の鬼ごっこしたいだけなのにぃ……………。」
うるうる
最初のコメントを投稿しよう!