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ライバル校と風紀委員
い、いやかっけ〜〜〜〜〜〜〜
めっちゃかっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
食堂を後にし、そのまま3人で風紀室に向かう。宇田川委員長がまだキレてたら…とも思ったがそんなことはないようで。切り替えが素晴らしい。
「委員長、あれ、放置してきても良かったんですか?」
あれて。
「まあ大丈夫だろう。言ってもキリがないしね。もしまた暴れたとしても他の風紀委員がまた通報してくるだろうから。」
あら結構雑。
いやでもあんだけ他生徒のいる中でばっしり言われてんだから普通何もしないだろ。
「というか『昔から』…って、宇田川委員長は葉山会長とお知り合いなんですか?」
「ああ、まあね。基本的に君達みたいな外部生の方が珍しいからね、この学園は。」
俺も迅も、高等部からこの学園にきた外部生。他の7割くらいの生徒は幼少部か初等部からの内部生で、残りのほとんどは中学受験組だそうだ。だから皆顔見知りなんだろ。
「それを除いても僕と空牙はもう1人と3人でよく一緒に遊んでいたからね。幼馴染なんだ。」
「へえ…そうなんですね。意外です。」
「昔は仲が良かったんだけどね。ああそうだ、迅。千明くんに新入生歓迎会について説明したかい?」
「いえまだです。昼ご飯を食べた後、資料を渡すのを含めて風紀室で話をする予定でした。」
そいやそうだったな…ほんとあいつら邪魔しかしねーな。この学園の新入生歓迎会も頭おかしいし。なんだここ。
「そうか。まあ仕方ないね。」
風紀室に着き、中へ入る。
宇田川委員長は席につき、俺たちは少し奥へと進む。
「ついでに説明しておくが、ここがお前の机だ。」
今までは隣の部屋にある大きな机を共同で使っていたが、役職持ちは専用の机が与えられるらしい。…………うん?待てよ、役職持ち??
「なぁ迅!学年代表になったってことは俺もしかして………!」
「…………………………授業免除のことか?」
迅は目を細めて眉間に皺を寄せてこれでもかってくらい「不服」の2文字を顔にうかべて言った。
「そうだよ!俺役職持ちになったんなら授業免除になるよな!?」
「……………まぁな。」
「いやっふーーー!!!!!!!」
「うるせえ。」
「ぁだっ!!」
思わず叫んだが「ここをどこだと思ってやがる。」と迅に殴られた。いやでもよっしゃあ!!!これで授業出なくても…!
「千明くん授業出なくてもいいのかい?なら仕事、たくさん任せられるね!最近生徒会の仕事が流れてきて困ってるんだ。千明くんが授業聞かなきゃ勉強についていけないって言うなら別にそちらを優先してもらっても良かったんだが出なくてもいいんだろう?なら今日、今から頼みたい仕事がー」
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