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そんなこんなで1日も終わり、俺は風紀室へと向かう。1日授業やった後にあの膨大な仕事をこなさなければいけないという…このブラック委員会め!!未来ある若者に何をさせておるのだ!!!
誰も居ないのをいいことにドスドスと足音を立てながら廊下を歩く。
なんなんだこの委員会…いや生徒会……学園は!!!!今更だけど!!!
「何をそんなに暴れているんだい?」
「ヒョエッ!!!?」
突然後ろから声をかけられ前に3歩ほど飛び出し、バッと後ろを振り向く。
いやくっそビビってアホみたいな声出たわ恥ずかしッッ!!!!!!
「い、委員長…驚かさないで下さいよ…!」
「ストレスが溜まるのは分かるけど、風紀委員の君が取り締められるなんてことの無いようにね?千明くん。」
「は、はい。すみません。」
目的地はどう足掻いても同じなので、隣を歩く。
このさらっさら黒髪イケメンは風紀委員会のトップ、風紀委員長こと宇田川英真(ウタガワエイシン)委員長。つまり俺の上司っっっヒェ!!!
………というか気まずい!!!
迅はともかく一端の風紀委員である俺とこの学園の二大政党(?)の一つである風紀委員会の長とに関わりなんかあるわけねえんだよ!!!!
話すことも無ければ軽く話せる距離感も無い!!
なのに何で仲良く並んで風紀室向かってんの!?俺が連行されてるようにしか見えんわ!
「そう言えば千明くん、迅と仲良いんだよね?」
「え?は、はい、まあ…。」
「なら一つお願いがあるんだけど、いいかい?」
え、な、何…??怖い怖い絶対やだ
「な、何でしょうか…。」
断れる胆力が欲しかったッッッッ!!!!!いや無理だろ!!!!!
「学年代表になってくれないかい?」
「………………へ?」
「風紀委員会の、第2学年代表。」
Why…………?????その心は…??
学年代表とは文字通り、各委員会の学年の代表だ。それだけならまだいい。
だが、風紀委員会のとなるとまた少し変わってくる。
通常委員会は各クラスから1人2人、という形だが、風紀委員会は1年生で入ると基本的に3年生まで任期が続く。人数制限も無く、途中から委員会に入ることもあるので、他より人数が多い。それらをまとめるのが学年代表。
つまりとっても大変なポジションというわけだ。
…………そんな面倒なもの誰がなるか!!!!
「お断りします。」
「随分即答だね。何故だい?」
「い、いや俺にはちょっと荷が重いと言うか…俺はただの一委員ですし…。」
「大丈夫さ。君は馬鹿ではないだろう?」
ついさっきどこぞのどなたかに何度か馬鹿と言われましたが()
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