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「…というか、何故です?俺は特に秀でたものとかもありませんし、もっと他に適任な方が居るのでは?」
いやまじでなんで?俺別に去年から何もしてないよ??やらかした奴を取り締まった功績とかもなんもないよ???
「去年の第1学年代表は迅だったんだけどね、今年から僕の補佐になってくれただろう?後任を誰にするか決めないまま今日まで来てしまってね。」
迅そんなことしてたのか知らなかったな。
「それで、どうせなら迅と仲のいい君に頼もうかと。」
いやだからそこ!!!そこが何故?!
「その方が迅からの引き継ぎも楽だろう?」
「いや、そうかもしれませんけど…。」
「それに、君以外の人にするとややこしいことになるかもしれないしね。」
「はい?」
なんでも、迅は委員長補佐になってから更に人気が増したらしい。それで下手に誰かが迅と絡み始めると、迅のファンによる制裁だのなんだのが起こるかもしれない…
だが俺なら普段から迅といるし更に
「迅が君をどうこうしようとは考えないだろう……と迅のファン達は考えるだろうからね。」
と言われた。
………………………………………俺怒っていいよね?
「だから君以上の適任はいないんだよ。おわかりかい?」
「いやだとしても、そんな大任俺につとまるとは…!」
「……今日の5時間目のHR。」
「え、」
「居眠りしたんだってね?」
「あの」
「しかも2回。」
「えちょ」
「風紀委員だというにも関わらず、机に突っ伏して…」
「学年代表、喜んでやらせて頂きますッ!!!!!!」
俺が叫んだ瞬間、宇田川委員長は口元に手を当てニヤリと笑った。
あ、これ…
「では、よろしく頼んだよ。」
くっそおおおおおおおおやられたあああああああああああああ!!!!!!!!!
ガチャ バンッ
怒りをまた足元へ持っていき、近づいた風紀室の扉を少々力任せに開く。
「おい馬鹿力任せに開けるな……って、委員長。」
そこにはちょうど迅さんがいらっしゃいました。
「委員長、先程の新入生歓迎会の風紀委員の配置や警備についての書類です。確認お願いします。」
「ああ、…………うん、問題はないね。」
おお……なんか仕事って感じ…………←
宇田川委員長はどこから取り出したのか判子を迅から受け取った書類にポンと押し、俺に向ける………………え?
「じゃあ、千明くん。これを生徒会室に。」
「へ?なん…」
「頼んだよ、学年代表くん。」
「はいぃ……………。」
やっぱブラックだこの委員会!!!!
「委員長、こいつを学年代表にしたんですか?」
「大丈夫だろう?君がいれば。」
迅は大きなため息をついた。
つきたいのは俺だっつーの!!!!!!
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