プロローグ

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 堕ちた意識の中、來夢の体は再生を始めていた。  メリメリと、抉られた肉が再生していく。  吹き出た血が、体内へと戻っていく。  ドクン、と心臓が脈打ち始める。  意識が、戻っていく。  この間、コンマ1秒にも満たない。  それは、神憑でも、鬼憑でも再現出来ない究極の力。  鬼憑の王たる吸血鬼(ヴァンパイア)の鬼憑であるからこその再生力だった。  それと同時に、來夢の『血』が目覚める。  吸血鬼(ヴァンパイア)としての、能力が。
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