プロローグ

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「闇憑とは、神からも鬼からも堕ちた者を指します。 神憑、もしくは鬼憑が負の感情に支配されたときに生まれる存在です。 闇憑は、光あるものの影。 闇として存在します。 闇憑は、他の者を同じ闇憑に堕とそうと人を襲います。 それは、例え憑き者でなくとも。 そして、闇憑に魂を『喰われた』とき。 その者は、人としての生き方を失います。」  闇憑に『喰われた』人は、魂が体から抜ける。  抜けているが、生命活動は行われている。  即ち、植物状態。  それが、闇憑に喰われた者の末路。 「ですから、私たち『憑き者』は闇憑を祓わなければなりません。 それが、力を持って産まれた者の使命ですから。 そして、今後力を持つ絶大な才能を守るのも、力を持つ者の使命と言えるのです」  澪亜は抑揚無く全てを言い終えた。
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