3.正義の生徒会長

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「誰かが、それらを払拭しなければなりません」 「そ、それをすんのが、オレらなの? おじさんがやってくれればいいんやないん? お祓いみたいなことでしょ?」 「お祓いではありません。退治です」 「退治?」  咲は、一心不乱にパフェを食べている。こっちの会話を聞いているようには思えない。 「妖気は、妖怪となり、邪気は怪人となって出現するでしょう。それらは悪霊です。退治をせねばならないのです」 「よ、妖怪に、怪人……悪霊……」  さっき、窓から見たスマホ人間のことが、飯塚の頭をよぎる。  やたらとリアルなスマートフォンの造形と、トカゲのような手……。 「そ、それって、もう、出現してたりします?」  飯塚の問いに、スキンヘッドの男は腕を組んで考えた後、ゆっくりとアゴを引いた。 「もう、現れてしまっているかも、しれません」 (げっ!? や、やっぱり?)
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