3.正義の生徒会長

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「ずっと、部活動中のあなたを観察していましたが、あなたなら、大丈夫です。あなたは強いオーラで守られていて、魂導士(こんどうし)特有の桃花眼(とうかがん)を持っています」 「トウカガン?」 「はい、桃花眼(とうかがん)とは、まつ毛が長くて、切れ長の二重で、白目部分が薄いピンク色になっている目のことです。この目の人は、妖怪や怪人の心が読めて、悪霊退治に向いていると言われています」  飯塚は、咲の顔を覗きこんだ。確かに、咲はスキンヘッドが説明したような目をしている。  ポッ。 (いかん、いかん)と、すぐに視線を外す。 「私の目に、狂いはありません! あなたは、魂導士(こんどうし)になるべくして、産まれてきた人なのです」  スキンヘッドの男が、上から咲を指さした。  咲は、わなわなと唇を震わしている。  ……でも。  飯塚の脳裏に、ふと、疑問が湧く。 「オ、オレは? 魂導士(こんどうし)って、咲だけ?」 「あ」
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