オレの花音

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オレの花音

卒業式当日。 花音と離れて1週間。 花音の笑顔、遼くんて呼ぶ可愛い声…花音のことばっか思ってた。 しょっちゅう呼んでは抱きしめてた花音に会いたくてたまんねぇの。 とうとう恋に堕ちたと自覚した。 や、出会った瞬間から好きだったんだな…俺。 広いキャンパスのどこいるかわかんねーけど、花音に会いたくて大学へ。 通りの奥…直人先輩と花音。先輩の隣に女?卒業式に別れ話かよ。 1人になった花音に声掛けた。 「おい」 「あ、遼くん」 袴姿の花音、またキレイになったな。 「卒業おめでとう」 花束渡すと、やっと見られた花音の笑顔。 「わざわざありがとう、うれしい」 俺は花音に会えてうれしいよ。っての…恥ずい。 「あの…さ」 噴水のそばのベンチに並んで座る。 「ふー」 「…どうしたの」 初めてで緊張してんだよ。 「1回しか言わねーから、よく聞け」 まさか俺がこんな気持ちになるなんて、予想外すぎるわ。 「花音、俺と付き合ってくんない」 「…え?どうしたの?」 「好きなんだよ、花音が」 あ、乱暴に言っちまった。 「ほんと?…ふふ、遼くん真っ赤」 「うるせーな」 恥ずかしくてプイッと横向く。 「…ありがと、うれしい」 俺の手に花音の手が触れてドキッとした。 これが恋ってやつ? 「…遼くんよろしくね」 ほっぺにキス、不意打ち。 ドキドキすんじゃんか。 「うれしいな…幸せ」 たまんなくなって抱きしめた。 「遼く、っ」 花音の可愛い唇塞ぐ。 好きだよ、って耳元で囁くと、ビクンてする花音。 もうセンパイのじゃねぇ、花音は俺の彼女。 大事にする、ぜって離さねぇ。 chu♡
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