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猿による残虐非道なるあの事件から20年……
そんな事件なんて何も無かったかの様に世は平和に包まれていた。
「ダニー…今日は君の20回忌だ。もうすぐマイケルも来る。ただ今年は1つ君に悲しい報告があるんだ。去年僕の母がそっちの世界にいっちゃったよ…もしかしたらそっちで仲良くやってるかもしれないけどな」
風が吹き周りの木々がザワザワと音を立てる。
ジャックはダニーの墓の前で手を合わせていた。
「ジャック。遅くなってごめん。」
「久しぶりだなマイケル。今ダニーに俺の母さんのこと報告してたところだよ。」
あの日から毎年2人が会うのはダニーの命日の日と決まっている。
「今年であの事件から20年か……ダニーそっちの世界では楽しくやってるか?俺たち2人は変わらず元気にやってるぜ」
マイケルがジャックの肩に手をかける。
「また来年来るからな」
と言いマイケルは手に持っていた1輪の綺麗な花を墓の前に置いた。
2人は手を合わせるとその場を後にした。
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