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私の水色の瞳に園長とバラ組の先生2人が映る。向かい合って3人が座り、中央に私が座っている光景は、面接をしているみたい。
「家の生活が変化するのはありますけど、次々と代わられたら私共も不安と言いますか・・・」
園長の柴崎は、バラ組の保育士2人に視線をさ迷わせながら言い淀んでいる。シッターとの愛称が悪いと言って数日経たずに5人が辞めている。私で6人目。
(あなたは何日ですかね?)
そんな3人の視線が私に向けられている。愛想笑いして返す。
🦸♀️🦸♀️🦸♀️🦸♀️
友達と一緒にはしゃいだ笑顔を浮かべているみやび。バラ組の窓ガラス越しに見ている私に視線を向ける。会話は聞こえなくとも、読唇術で何を話しているのか私にはわかる。
「よろしくお願いしますね」
バラ組の保育士2人に会釈してから、園を出ていく。オレンジのママチャリの鍵を解除しスタンドを蹴り上げる。
(シッターさん綺麗ね)
(見た目に騙されないで。母のライバルなんだから!!)
私はまだ彼女を呼んだことはない。なんと呼べば言いか迷っているうちに朝を迎えたから。和室で布団を敷いて、みやびの隣に寝ていた。水島は2階の自室に行くと言って2人にしてくれたのだけど、会話することがなく今朝の出来事を迎えた。
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