1

11/12
527人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
涼平の事を俊介は、自分より遊んでいると思っているが、本当のところは微妙に違う。 涼平が来る者拒まずだったのは、紗都美と付き合うようになるまででその後、全員と手を切り紗都美と付き合い始めた。 誤解から紗都美が俊介との一夜を過ごした事で別れてからは、恋人を作ることが怖くなり、セフレとしての気楽な特定の女性は作ってもそれ以上にはなれなくなっていたというのが本当のところだ。 それ以外は、誘われても一線を越えず、飲みや外へ遊びに行く相手としての女友達ばかりだった。 セフレだった女性と別れるまで相手はひとりだけという、ある意味それは彼女じゃないのか?と言える状態だったが、涼平が恋愛感情を持てなかったという一点で恋人になれない存在だとしか言えなかった。 そんな涼平が久しぶりに心を動かしたのが、美鈴なのは、タイミングもあったと言える。 涼平は、紗都美との過去の呪縛ともう一度向き合う事で乗り越えることができ、紗都美が去ったことで新しい一歩を踏み出せた。 そしていま自分の気持ちが誰に向いているか気付いたのだ。 涼平は、すぐにセフレの関係を終わらせて、女友達とはもう会わないと連絡後にアドレスを着拒し削除した。 紗都美の時のように付き合ってからではなく、身綺麗にしてから美鈴に気持ちを伝えるべきだと学習したから。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!