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目が覚めて一番最初に目に入ったのは、見慣れない淡いブルーのカバーが掛けられた肌掛け布団だった。 「…ん…ここどこ?」 布団から視線をほんの少し右に移して固まった。 10人中9人はイケメンだと言う男が、瞼を閉じ穏やかな顔で寝息を立てている。 イケメンって寝顔もイケメンなのね。なんて呑気に考えて、現実逃避している自分にツッコミを入れつつ、現状を把握しようと頭を動かしてみた。 イケメン様は、布団から出ている肩も半分見えている胸の辺りにも何も身につけていない。 美鈴は確かめるように布団の中の自分の身体を覗き見るとやはり何も身につけていなかった。 ま、まさか… 慌てて身体を動かそうとした気配が分かったのか涼平の手が伸び、そのまま胸に抱き込まれる。 起きたのかと思ったが、寝息は一定でどうやらまだ熟睡のようだ。 それから美鈴は、何度か涼平の腕からすり抜けようと努力したもののがっちりと捕まった状態は変えることは出来ず、温かいぬくもりにまだ抜けきれない連日のハードワークで蓄積した疲労もあって、睡魔に勝てず眠ってしまった。
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