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「なんか疲れていたせいかハイになってて、でも眠くて……」
「わかった。もういい。その後、テーブルに突っ伏して寝ているから、30分くらいそのままにして俺はひとりで飲んでいたんだ。それで俺も疲れているから帰るぞって声をかけて起こしたら、お前が『疲れた。電車で帰るの嫌だ。』って言い出して、仕方がないから、俺のマンションまで連れてきた。会社から5分くらいなんだ。ここ。」
「申し訳ありません。それで、あの…」
「焼き鳥屋の匂いがついたスーツで寝かせるわけいかないから、俺が脱がせた。」
「だからって下着まで…」
「そっちは、自分で脱いでたんだぞ。」
「へっ?!」
変な声が出た。
クックッと笑う声が聞こえてくる。
「お前、裸族だったんだな。」
「そんな事ないです。」
慌てて否定するが、説得力は全くないのだろう。相変わらず堪えきれずに笑っている。
「そういう副社長も裸族ですよね。」
「……まさか、途中で目が覚めてたのか?」
言ってから、まずい発言だったかと慌てた。
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