夕方の公園

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「つぎはあたしが鬼ね」 ようこちゃんはれんの脇をつかんだままだ。 「それずるいよ」 「だってれんちゃん走るのはやいもん」 「じゃ5数えるだけで良い?」 「いいよ」 「あとね、今度はあっちの迷路でしましょうよ」 「いいね! 逃げやすそう」 「じゃはじめるわよ」 「いいよ」 「……3、4、5」 ようこはすぐにれんのさきまわりした。 れんは早足に自信があったから余裕で迷路を駆けた。 あれ ふと気づくとようこちゃんの姿がない。 どこにいったのかな れんがキョロキョロしていたら 「わぁ!」 ようこちゃんが背後かられんをつかまえた。 「やった!あたしの勝ち」 「そんな、勝ち負けなんてないのに」 「だってつかまえたもん」 「じゃこんどはぼくが鬼になるよ」 「ちゃんと10数えてね」 「ええ、ま、いいや」 れんとようこはお日様が沈んで大きなお月様が顔をだすまで追いかけっこをした。
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